避暑に行くなら北イタリアがいい?

避暑に行くなら北イタリアがいい

 

 

今年も猛暑だ。

残暑に入ってもまだ30度や35度を超える地域もある。

立秋を過ぎたのだから早く暑さの峠も越えて欲しいものだ。

 

思えば数年前、帰国してすぐの我々はまったく外国人のようだった。職探しからゴミの捨て方まで、いちいち自治体の事務処理の意味が分からず、をひねったり、頓珍漢な思い込みをしたものだった。

 

日本に帰国してしまえば何も考えなくとも順応できると安易に考えていたが、実は我々の生活習慣や体調もいつのまにか欧米化していたようだ。

 

細かいことで言えば、渡欧以前は蚊に刺されても1~2分で皮膚の腫れはひいたものだが、帰国後は一度刺されると、2週間も3週間も痒いまま。

 

2~3年経ってようやくどんな蚊に刺されても昔と同様にすぐに腫れがひくようになったのだが・・・長く海外に滞在したせいで、日本の蚊に対する免疫を失ったのだろう。

 

特に夏でもサラリと快適なヨーロッパで21年間を過ごした我々には、

この蒸し暑い熱帯のような夏がもっとも耐え難いものだった。

 

帰国当初スコールのような雨に降られると、一体日本はいつの間に熱帯雨林気候になったのだろう?とザーザーと降る雨を見上げて首を傾げたものだった。

 

それから7度目の夏。最近の願いはと言えばこの暑い夏を抜け出して避暑に行きたい!である。

 

これは大方の日本人の願望と変わらないハズ。

つまり我々はようやく日本に、或はこの熱帯のような「日本の夏」に帰化できたのだろう。

 

ところで帰国後も私は占い業のかたわら通訳などの仕事関係で5~6回ドイツに旅する機会があったのだが、妻の方は一歩も日本から出ていない。

 

妻曰く:

も~耐えられない!

こんなに蒸し暑い夏は大嫌い!

もう夏に日本には居たくな~い!

と叫ぶことしきりである。

  

・・・同感である。

 

それで、やっぱり夏の間くらいは、ヨーロッパのどこか涼しいところで過ごしたいねぇ、という話になった。

 

そういえば、帰国時には、将来日本での生活が安定したら、一年の半年を日本で過ごし、残りの半年は欧州で過ごしたいね、と語り合っていたことを思い出した。

 

今の希望は日本滞在の割合が増えていて、一年の内2~3ヶ月だけでも欧州でゆったり過ごせたらいいな~♪・・・と変わった。

 

季節でいうと避暑に行きたいのは、日本で過ごしにくい梅雨時期と猛暑の時期だ。 とはいえ、じゃあ今すぐに、避暑に行こう、と言えるのは近場の温泉くらいで、海外までとなると、先立つモノがないのだが・・・(;^王^)

  

行くならこんな所がいいなぁ~。。。という場所は多い。

もう一度スペインの巡礼路であるカミーノ800kmを歩くとか

スコットランドやアイルランドを訪れるとか

ポーランドの古都クラクフとかモルドバとか 

クロアチアのかつての海王都ドブロブニクとか

 

並べ立てるとキリがない。

 

たとえ涼しい田舎に借りたとして

時には都会に出て、買い物したり

観光したりしたくなるから、2~3泊で

街に出て行ける便利のいい場所がいい。

 

とまあ贅沢な要求を並べ立てると、有名なべネト州あたりとか、 お隣のワインで有名な町トレントのあるトレンティーノ州とかもいいな~と思う。

 

べネトやトレンティーノの北、つまりチロルの南側にはドロミテがある。

それは両州に跨る北イタリアの有名な山岳街道だ。

そして、その真南100~200kmにベニス(ヴェネツィア)やベローナがある。どこも風光明美でスケッチするのに最適な場所でもある!

 

トレンティーノヴェネトもワインの産地で有名だ。

私の好きな絵になる町と山と海とワインがあるのがいい。

 

また、現在イタリアのアルプス地方である南チロルは、実はかつてヒットラーがオーストリアからムッソリーニに割譲した地方でもあるので、街角の所々でドイツ語が通じる、という利点もある♪

 

予算をひねり出すことも大変そうだけど、

行き場所を決めるだけでも考え込んでしまう。

 

だからといって目標も計画も持たないなら、どこにも辿り着けない!

 

じゃ、決めることが出来ることから決めよう!

 

長期滞在では安い休暇用でファミリー用の一軒家を借りよう、と決めた。ネット検索すると、なんと6~8人家族用一戸建てで、安ければ素泊まり一泊1万円だってある。よし!

 

妻と二人だけか、それとも2人の娘たちも一緒か?

いやいや、それだとムコ殿はお留守番か?

孫が生まれていたら・・・?

 

どうやら、このヨーロッパ避暑旅行に参加する家族を選ぶだけでもひと仕事になりそうだ。

 

ではこの件も、どうやって旅費や滞在費を賄うか?という難問と同様に保留にしておこう。

 

決めたことよりも、保留にしたことの方が多い気がする。すると、旅行が実現しない気もしてくるが、そこは自由人の羅王なので、行くときになったらちゃんと全部条件がそろうものだ!と達観している。

 

家族旅行の時は一切計画せずに出かける行き当たりばったりで、当時それを「行き当たりばっ旅」とダジャレにして笑っていたが、どうやら、この避暑旅行も行き当たりばったりになるかもしれない。

 

構想を練るのは楽しいが、実際に旅に出るとなると、いつになるかも分からない、ということだ・・・(;^王^)

 

それでも、一度願って、それを長期的に保持できたなら、その願いは叶うものだ、というのが私の人生の経験から導き出された法則だ。

 

よし。

 

行きたい!ではなく、

行くぞ!と決めておこう♪

 

それが私の願いであり予言でもある。

 

楽しみである。

 

☆彡ラ(^王^)ノ